うちの娘おかめ納豆に似てる。

アラサー主婦による育児記録や結婚生活やなんでもないこと、購入おもちゃや趣味などを書き綴るブログ。

毒家族ファイル②少しでも自分に逆らうと「出て行け!」孫をペット扱いする祖父

3歳から私が高校生になるまで
主に祖母・祖父・私・次女・3女という家族構成だったが、家庭内で絶対的権力を持っていたのが祖父だった。

一言でいうと祖父にとって私達孫はペットである。

逆らうと暴力でねじ伏せるボス猿的存在

祖父の「◯◯するぞ」は絶対であり、決して逆らってはならないものであった。
なぜなら思い通りに行動しないとぶたれたり、
精神的に追い詰められるからである。
「出て行け」は日常茶飯事のことで、雪の日に裸足で家から締め出されたこともあったし、
小学生の時は3女の態度が気に入らないという理由でみんなに3女を空気の様に無視するよう強要し、それに食ってかかった3姉妹と祖母の4人を5畳の部屋で暮らすように言いつけ、トイレ風呂食事以外の時間を一ヶ月程そこで過ごしたこともあった。
祖母に祖父は理不尽だと言っても「逆らわないで早く祖父に謝ったほうがいい」の一点張りで話にならなかった。
(祖母は結局共依存体質だし、可哀想な自分というシチュエーションに身を置いて自己犠牲するのが好きなのである)

もちろんテレビなど見られず、おもちゃで遊ぶなどの娯楽も許されない。
学校から帰り祖父に見つからないようそうっと5畳の部屋に帰り食事と眠る時間まで静かに過ごす日々が続いた。
その間お風呂やトイレに入っていると電気を消されたり、廊下ですれ違う時に肩をぶつけられたりして地味に精神ダメージが募る。

どうやって和解したかは覚えていないが、おそらくみんなで祖父に謝ったんだと思う。

子供の気持ちは関係ない。自分がしたいことに子供を付き合わせる。
小学生の夏休みには暇さえあればザリガニ釣りに駆り出された。
私は虫や魚が苦手なので行きたくなかったし、小学5年生にもなるとザリガニ釣りなんて興味もなかったが、祖父には逆らうと後々面倒なのでついていった。
また、パチンカスであった祖父はパチンコで勝つと家必ずに電話をよこし、これから外食をするから全員パチンコ屋のある駅まで来るよう言った。
食事の支度が済んでいようと、みんなの腹が減っていなかろうと、これから友達と用事があろうと関係ない。誰か一人欠けてもダメ。
祖父のいうことは絶対なのだ。

また、そうやって祖父と連れ立って外出するときに少しでも不機嫌な顔をすると「なんだお前のその目は!」と目の敵にされるので楽しそうに振る舞わなければならなかった。

子供のお年玉でパチンコにいく。
祖父母に不信感を持っていた私は、小学生のうちから自分でもらったお年玉を管理するようになっていた。
幸い搾取されることはなかったが、祖父はパチンコ代が足りなくなると毎月のように私にお金を借りに来た。
逆らって殴られるのも嫌だし、早くに隠居して毎日家にいる祖父が煩わしかったのもあり、大体二万円ずつ貸していた。
これについてはほぼ回収できていたし、利子をつけて返してくれるので当時は何とも思わなかったが、
今思うと孫のお年玉を使ってまでパチンコ屋にいく精神が全く理解できない。

孫はピエロでなければならない。
祖父は酒乱でもあり、少しでも気に入らないことがあると毎日の晩酌後誰かに当たり散らすので、孫たちは機嫌を損ねないように必死で機嫌をとっていた。
なるべく平穏に暮らせるように子供ながら気を揉んでいたのである。

・良い孫には物質的な報酬を与える。
祖父は自分を楽しませた物には報酬として金品を与える。
子供の頃はおもちゃやお小遣い。
大人になっても帰省するたびに電車賃という名目で万単位の小遣いをくれる。

これも気持ちよく受け取らないと気分を損ねるので帰省中の気苦労に対する報酬みたいなものだと思って頂くが、
祖父の孫への接し方はペットと全く同じなのである。

今は・・・


愛玩動物のごとく振舞うことを強いられ、自分の考えや意見を述べることは一切タブーであり、祖父の言動行動に一喜一憂して祖父の思い通りに反応を見せなければすぐに「出て行け!!!」と叩き出されるようなおかしな主従関係の中で育ち、絶対的リーダーだった祖父。

しかし私が高校生になり、父の3回目の再婚で父達が用意したマンションに全員で引っ越すことになってから徐々に権力を失っていった。
もともと気が弱いところがあり、他人の家ではくつろげない性質なので、同居後しばらくすると元の家に戻って一人暮らしを始めたからである。
孫たちは学校の関係で、祖母は仕事を始めていて帰れなかったのもあり、そこで距離を置いたことが良かったのかもしれない。

私も今は結婚し嫁にやったという感覚があるのか祖母のように干渉してくることはないし、甘ったれの猫を2匹引き取ったそうなので愛玩動物は足りているのだろう。

しかし、祖母には私が娘を連れて帰らないことの不満や愚痴をぶつけているらしく、祖母経由で内容が伝わってくる。
「夫くんの実家にはちょくちょく行くくせにこっちには全く帰ってこないから曽孫でも可愛くなくなってくる。たまに遊びに連れて来れば小遣いの一つでもくれてやるのに」

やはり三つ子の魂百まで。
子供や孫や曽孫は愛玩動物以外の何者でもないようだ。

しかし「じいさんこの間こんな変なこと言ってたよ」と前置きして私に丸々伝えてしまう祖母のほうが遥かに毒家族である。